ジュリアン有生の『徒然なるページ』

第13回  「何て離婚が多いのだろう」

占い師の所を訪れる人は何かしら不安を抱えていたり、不幸な境遇にあったり、悩んでいる人が殆どだ。
子供がいながらバツイチという人も多い。
この『バツイチ』という言葉、ジュリアンはあまり好きではない。『離婚歴アリ』という言い方しかなかった時代、離婚は人様に言いにくい、言わば恥ずかしい事の一つであった。ところが、『バツイチ』という言葉が出現して依頼、それは現代では普通のことなのよ的に捕らえられている。が、実際離婚は大変である。恋愛で彼氏と別れるのとはワケが違う。生活がかかっているのだ。男性の場合、離婚しても生活には困らないだろうが、女性は違う。子供も大概は母親の元で育てられる事になる。慰謝料なんて、この不況下では大してアテにならない。何か職業を持っているワーキングマザーならまだしも、子育てに専念していた主婦は大変である。頼れる親がいればいいが、いない場合、兄弟も結婚して所帯を持っていたら頼れない。
 なぜ軽はずみに離婚をするのか。ジュリアンは、全ての離婚経験者がそうではないだろうが、総体的に離婚に至る人は結婚に対する考え方が甘いのではないかと。
 『三国志』のなかで、劉備とその妻の兄が争った時、兄は『帰って来い』と呼びかけた。が、劉備の妻は『私は劉備玄徳の妻です。帰る国などありません』と言って死の道を選んだ。そこまでとは言わないが、どんな事があってもこの人と生きていくんだ!という気持ちは大切だと思う。
 バツイチ女性の大半は再婚を望んでいる。
ジュリアンは思う。結婚に対する考え方、ことの重大さを理解しないまま、再婚するとまた同じハメになると。
けれど、人間は一人では生きては行けないものだと思う。ジュリアンは再婚賛成派だ。
なので、バツイチの皆さん、自分が我慢できない事は何なのかをよく分析して、再婚活動に励んでいただきたい。
健闘を祈る!

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