ジュリアン有生の「徒然なるページ」

4月12日

 

第22回 技術・知識を売る仕事

 

ジュリアンは、ずーっと以前はボランティアで、つまり無料で鑑定をしていた時期があった。修行も兼ねての事だったので、無料でドンドンいろんな人を鑑定した。が、仕事ではなかったので、宣伝していたわけでもなく、ボランティア時代は友人・知人がほとんどだった。当時から、「当たる。当たる」とよく言われ、人が人を呼びジュリアンは全然知らない人やその家族に至るまで、よく依頼された。

そして時が過ぎ、いよいよジュリアンはプロデビューを果たした。すると、それまで無料で鑑定を受けてきた人の中に、「え〜、お金取るの?だったら、もういいわ。他の当たる占い師さん教えて」とか「え〜、友達やん、最後に一回でいいから、もう一回ただで見て」とか言う人たちが結構いた。他にも有料と知りながら、依頼してきて、鑑定後料金を請求すると「これで・・・」と言って、ワインを1本差し出す人もいた。

 傷ついた・・・

 もし、ジュリアンが占いではなく、ブティックを経営し始めたとしたら、友人・知人といえど、「タダ」で店内の商品を持って帰ることはできないだろう。「これ、安くして」はあるかもしれないが、「これ、頂戴」、というのはちょっと普通の神経の持ち主なら言えまい。提供しているのが、自分の技術や知識だから、「タダ」が当たり前のように通用するのだろう。

 けれど、世の中やはりいろんな人がいる。ジュリアンが、占いを仕事にしたと聞いたら、即、自分が依頼者になり、ちゃんとお金を払ってくれた上、自分の友人・知人を紹介してくれる人もいる。このHPも「お気に入り」に入れて、ちょくちょく覗いてくれている。そして「がんばりな」と励ましてくれる。

 プロデビューした事で、思いもかけなかったが、これまで知りえなかった友人・知人の「こんな時、どうする」的一面というか、それぞれの「人柄」が垣間見えた。

 ジュリアンは今、1件3000円からという事で、鑑定料金を設定している。鑑定後よく言われるのが「こんなに丁寧に見ていただいて、こんな金額でいいんですか?」

 いいんですよ。ぼったくろうと思ってしている訳でもなく、3000円だって、時給800円の人が4時間近く働かないと得られない金額なんですから。

 そんなワケで、どうか皆様、知識・技術を提供するお仕事であっても、「金銭の授受」をお忘れなく!


このHPに関するご意見・ご質問等、皆様方からの沢山のメールお待ちしております。


 


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