ジュリアン有生の「徒然なるページ」

2002年11月24日


第45回  オリジナリティーの大切さ

 

むか〜し、むかし(?)ジュリアンが、高校生だった頃、仲の良かった親友A子ちゃんがいた。ある日、A子ちゃんから電話があり

「ねぇえ〜♪ 今、私すっごいヒマやねん。ジュリちゃん、一緒に駅前の喫茶店行ってしゃべろうやぁ〜」と言われ、ジュリアンもヒマだったので、その喫茶店へ行った。

A子ちゃんの方が先にそこへは着いていた。そして、ジュリアンがその喫茶店へ入っていって、A子ちゃんはジュリアンがその日していたマフラーを見て、即言った。

「いや、そのマフラーええなぁ。。。どこで買ったん?」

アホなジュリアンはストレートに答える。

「梅田の○○」

「ふぅ〜ん。高かった?」

「ううん。普通くらいかな?」

そんなやりとりの後、他愛もない話しをしてA子ちゃんと別れた。

 一週間後、そのA子ちゃんとジュリアン、そして他に女の子のお友達2人を入れて、4人で映画を見に行くことになった。

待ち合わせ場所に一番最後に到着したのはジュリアンだった。

到着して、即、ジュリアンは「あっ!!」と思った。その途端、その他2人のお友達が口々に言った。

「あれ?ジュリちゃん、A子ちゃんと同じマフラーしてる」

「ほんとだぁ!」

すると、その言葉に続いて即A子ちゃんは言った。

「いや〜ん、もう。ジュリちゃんったらいややわぁ〜。こないだ会った時、やたらとこのマフラーどこで売ってたのか、聞いてきたと思ったら。。。もう!!一緒のが欲しかったんなら、そう言えばいいのに。あの後買いに行ってきたん?」

 

いくらなんでも、それはないでしょ〜〜〜!!

 

「違うよ!このマフラー先に買ってたの、私やんかぁ〜。そんなん、ひどいわ!!」とジュリアン。

すると3人は口々に

「まぁ、まぁ、もういいやん。ジュリちゃん、よっぽどそのマフラー欲しかったんだ。。。」等と言い、「違う!違う!」と言い張るジュリアンの言葉を完全に無視!!

 しかし、このA子ちゃんは、他の時もジュリアンの持ち物やその他色んなアイデアなんぞをパクッていた。いや、マネていた。ジュリアンは、それが自分のマネだとわかってはいたが、マフラーの時以外は黙っていた。

イヤな思いはするものの、「マネしないで!」と叫ぶほどの事でも無いと思っていたからだ。しかし、ジュリアンは「自分らしさ」、言葉を換えるとオリジナリティーを大切に思ってきた。 

マネをする側とされる側。される側は勿論気分のいいものでは決してない。マネをされるとオリジナリティーが無くなってしまうからだ。今、大人になって、色んな職場を経験し、この仕事に就き、こまっしゃくれた言い方をすれば、例えば、自己PRや営業戦略、お客様との交流の持ち方、その他諸々、「マネ」は著作権法は侵害しないものの、その人からオリジナリティーというものを略取している行為と言えるだろう。そして、あちらこちらから色々真似るより、一人の人物にターゲットを絞り、次々と似たことを繰り返していくのは、はじめに色々試行錯誤し考えた方の者にとっては、大変遺憾な行為と言わざるを得ないだろう。

そして、どこまでがマネではなくて、どこからがマネなのか、その判断基準も「マネ」の場合、明確に出来ないのが現実だ。

今の世の中、オリジナリティーが人の生き方でも仕事でも、非常に重要でもある反面、インターネットの普及などで、情報はどこからどこへでも流れる時代だ。

そんな時代だからこそ、自分らしさを失わず、「マネをしない意識」が各々の心の中に必要なのだろう。

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